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矯正治療の注意事項 ATTENTION

矯正治療の注意事項

歯並びがきれいになることを希望されている方は多く、矯正治療はとても魅力的に映るかもしれません。たしかに、矯正治療は審美面でも健康面でもさまざまなメリットをもたらしますが、一方で考えなければならないこともたくさんあります。まず、歯科医院を選ぶところから始まり、ご自身のお悩みやご希望をしっかり伝えなければなりません。また、実際に矯正治療を始めると、思いのほか違和感があったり、治療期間が長かったりと予想外に感じる場面があるかもしれません。事前に矯正治療に対する心構えができていれば、慌てることなく治療に向き合えます。

矯正治療の注意事項

治療を受ける前に知っておきたいこと

治療を受ける前に知っておきたいこと
  • 医師選びについて
    矯正治療を受けたいと考えたとき、歯科医師をどのように選んだらよいのか悩むのではないかと思います。まず皆さまが知りたいと思うのは、歯科医師の経験や技術ではないかと思います。ウェブサイトなどには院長の経歴などが掲載されているところもあるので、チェックしてみるとよいでしょう。多様な経験をもつ歯科医師であれば治療のシミュレーションに優れ、多くの症例に対応できると考えられます。
  • 治療方針について
    治療方針は歯科医院や歯科医師によって異なりますが、単に見た目だけを追求するのではなく、噛み合わせも整えて患者さまの将来の健康を考えられる歯科医院を選ばれるとよいでしょう。患者さまの症状から、現在の噛み合わせが健康状態にどのような影響をもたらしているか考え、顎の状態やいびきなどの全身症状にもアプローチするような治療方針を立てられる歯科医師には、経験や知識が備わっているといえます。
  • カウンセリングについて
    気になる歯科医院に足を運び、カウンセリングを受けてみることも選択肢のひとつです。実際に歯科医師に質問をしてみて、どのような矯正治療を行なっているのか、総合的な視点で矯正治療を考えているか、治療期間や費用を可能な限り提示できるかなど、知りたいポイントを説明してくれるか聞いてみましょう。また、信頼できる歯科医師であるかというところも重要です。長期にわたる治療ですので、良い関係を築ける歯科医師を選びましょう。

保定期間の重要性

矯正装置で歯を動かしても、すぐに治療が終わるわけではありません。歯を安定させるための保定期間に入り、リテーナーとよばれる保定装置を2年間ほど装着していただきます。矯正装置から解放されたのに再び装置をつけることになり、面倒に思われるかもしれません。しかし、動かした歯には元の位置に戻ろうとする「後戻り」という習性があり、せっかく矯正した歯列が再び乱れてしまいます。保定は、美しい歯並びが患者さまのお口になじむために必要な処置です。もう少しだけがんばりましょう。

保定期間の重要性

矯正歯科Q&A

矯正治療に必要な期間はどれくらいでしょうか。

患者さまの歯並びや骨格などにより異なりますが、2~3年くらいになります。
当院では、診断の際にある程度の治療期間をお伝えしています。患者さまのスケジュールなどと合わせてご検討ください。

矯正中の痛みが心配です。

矯正装置を初めてつけたときやワイヤーを調整したときなどは、歯が浮くように感じたり痛みが出たりします。しかし、1週間ほどで慣れてくる方がほとんどなのでご安心ください。

抜歯は必ずしなければならないでしょうか?

矯正治療では歯を並べるスペースをつくるために抜歯を要することがありますが、必ず行なうわけではありません。歯を抜かずに済む場合もあれば、歯を削ってスペースを確保することもあります。診断の際に抜歯する可能性についてお話させていただきます。

目立つ金属の矯正装置をつけるのに抵抗があります。

一般的な金属のワイヤーを使った矯正のほかに、透明なマウスピース型矯正装置を装着する矯正治療もあります。外出してもほとんど目立たないので、ほかの人の視線も気にならなくなります。

歯並びが悪いと見た目以外にどのような問題がありますか?

歯列がきれいに並んでいないと、噛み合わせが悪いということにもなります。噛み合わせが不正だと全身の健康にも悪影響を及ぼすことがわかっています。体のバランスが崩れて頭痛や肩こり、顎関節症といった症状を引き起こしたり、食べ物をしっかり噛めず消化不良になって内臓に負担をかけたりすることが考えられます。また、虫歯や歯周病のリスクを高めるので、将来の健康を考えて矯正治療を検討する方もいらっしゃいます。

何歳くらいから矯正治療を始めたらよいですか?

乳歯が生えているようなこどもの時期に行なうと、顎の成長をコントロールして永久歯が生えてくる土台を作ることができます。ただし、おとなになってから治療を始めても遅いということはありませんのでご安心ください。

矯正治療中は虫歯になりやすいと聞きましたが、本当でしょうか?

ワイヤー矯正の装置をつけていると、取り外しができないため歯磨きが妨げられてしまいます。丁寧に歯磨きをしなければ虫歯にかかるリスクはあるでしょう。
矯正治療の前に虫歯や歯周病の治療を行ない、健康な状態で始めます。また、矯正装置をつけている間の磨き方についてもアドバイスいたします。

通院頻度はどれくらいになりますか。

患者さまの症状や使用する装置にもよりますが、装置を装着していただく間は1~3ヵ月に一度くらいのペースで通院していただきます。計画どおりに動いているか確認するほか、ワイヤー矯正であれば力の加え方を調整します。また、虫歯の有無などをチェックします。

矯正治療中に食べてはいけないものはありますか?

基本的に制限はありませんが、キャラメルやガムのようなものは装置にくっつくと取れにくくなります。また、痛みがあるような時期は硬いものを避けるなどしましょう。

差し歯やブリッジがありますが、矯正治療を受けられますか?

通常は矯正治療を受けられます。しかし、差し歯の材質によっては矯正装置が外れやすくなる場合があります。また、ブリッジについてはそのまま矯正治療できる場合もありますが、矯正治療後にブリッジをやり直すケースもあります。

矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • ・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生えそろったあとに行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
  • ・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • ・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • ・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • ・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • ・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • ・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • ・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • ・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • ・装置を外したあと、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • ・装置を外したあと、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • ・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • ・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
  • ・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • ・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。