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マウスピース型矯正装置
(インビザライン)
MOUTHPIECE

マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは

マウスピース型矯正装置(インビザライン)を歯に装着していただき、歯列を改善していく治療方法です。
患者さまの歯型をデータ化して治療のシミュレーションを行ない、それをもとに複数枚のアライナーとよばれるマウスピース型矯正装置を作製します。これを定期的に取り替えながら装着していただくことにより、歯に力が加わって徐々に動きます。
インビザラインの特長のひとつが、透明であることです。従来のマルチブラケット装置は銀色の金属なので一目でわかってしまいますが、インビザラインは装着して外出してもすぐにはわかりません。また、ご自身で取り外しができる点も大きなメリットです。食事のときのわずらわしさがなくなり、歯を磨きにくいということがありません。口元を目立たせずに治療を受けたい方におすすめの治療方法です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは

歯を動かすメカニズム

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の形態は、患者さまの歯型と少しずれるように設計されています。これを装着することでずれている向きに歯冠へ力が加わり、歯根が引っ張られます。すると、歯根の周りにある歯根膜という組織の働きによって歯が動いていきます。
装置は1~2週間ごとに取り替え、そのときの歯並びと少しずれているものを使用していきます。1枚の装置で動く距離は約0.25~0.35mmとされており、弱い力でゆっくりと動かしていきます。

歯を動かすメカニズム

3Dデジタルによる治療法

3D口腔内スキャナー(iTero)

3D口腔内スキャナー
(iTero)

iTeroは、歯型をスキャンして立体的な画像として取り込める光学スキャナーです。従来の歯型とりは、印象材を口に入れて固まるまで待っていました。患者さまがお口をあけていなければならず、嘔吐反射が強い方には苦痛を強いられるものでした。iTeroは小さな機器で歯列をなぞっていくだけで、わずか1分ほどで完了します。嘔吐反射が強い方でも安心して受けられます。また、歯型の精密なデータを得られ、より精度の高い治療が可能になります。データはすぐに送信して装置の作製に入れるため、治療をより早くスタートできます。

iTero エレメント(デジタル印象採得装置) 医療機器承認番号:22900BZX00222000

3Dシミュレーションソフトウェア(クリンチェック)

3Dシミュレーションソフトウェア
(クリンチェック)

歯型を採取して得られたデータをもとに治療計画を立て、矯正治療のシミュレーションを行なうソフトです。一般的なマルチブラケット矯正では最終的な仕上がりとなる模型を人の手で作ることはできましたが、そこに至るシミュレーションをすることはできません。マウスピース型矯正装置では治療期間における歯の移動予測のデータが存在するので、歯が動いていく様子をモニターで見られます。患者さまと一緒に歯がどのように動いていくか確認でき、最終的な仕上がりについてもご希望があれば修正することも可能になります。

クリンチェック・ソフトウェア(歯科矯正用治療支援プログラム) 医療機器承認番号:23000BZX00197000

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の
治療の流れ

  • カウンセリング

    STEP

    マウスピース型矯正装置(インビザライン)をご希望される方のお悩みなどについてお伺いし、お口の中を拝見します。そのうえで、インビザラインの治療内容や治療期間、価格などについておおよその範囲でお伝えします。場合によっては歯を削るケースがあることなどもお伝えしますので、じっくりご検討ください。ご質問にも丁寧にお答えします。

    カウンセリング
  • 精密検査

    STEP

    お口をはじめとした、頸椎や気道など全身の状態を検査します。レントゲンやCTを使って歯根や顎骨などの様子を確認するほか、お顔や口腔内写真などを撮影します。また、虫歯や歯周病などが見られた場合、矯正治療を始める前にそちらの治療を行なうことがあります。親知らずについても抜歯を検討する場合があります。

    精密検査
  • 治療計画の説明

    STEP

    検査結果や歯型のデータなどをもとにAIを駆使して分析・シミュレーションを行いデジタル化した治療計画を作り、治療内容や治療期間、価格などを患者さまにお伝えします。このときに患者さまのご希望などもより詳しくお伺いし、治療計画に反映させます。治療のシミュレーション映像を見ていただくこともできるので、治療結果をイメージしながら目的とする歯並びについてお伝えいただけます。

    精密検査
  • 治療開始

    STEP

    装着方法や装着時間、注意事項などについて詳しくお話しし、複数枚のアライナーをお渡しします。1~2週間ごとに取り替えていただくことになりますが、はじめのうちは少ない枚数をお渡しし、改めてご来院いただき歯列の様子をチェックします。慣れてきたら通院の頻度を下げていきます。

    治療開始
  • 保定

    STEP

    インビザラインによって歯が目的の位置に動いたとしても、それで治療が終わるわけではありません。動いた歯はもとの位置に戻ろうとする習性があるため、保定装置を装着していただき歯が動かないように安定させます。保定期間は矯正期間と同じくらいになりますが、噛み合わせが崩れないようにするための大切な処置なので、もう一息がんばりましょう。

    保定
  • メンテナンス

    STEP

    歯列が安定したのを確認したら、保定も終了となって装置を外せます。きれいな歯並びで快適にお過ごしください。
    ただし、治療後も定期的にメンテナンスを受けに来ていただきたいと思います。経過観察のほか、虫歯や歯周病にかかっていないかチェックします。せっかくきれいにした歯列が病気にかからないよう、ぜひ定期検診にお越しください。

    メンテナンス

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の
メリット・デメリット

メリット

  • 装置が目立ちにくい
    マウスピース型矯正装置は、透明なプラスチックを素材として作られています。さらに薄く加工されているので装着しても目立たず、ほかの人に見られてもすぐには矯正していることを気づかれません。
  • 虫歯になりにくい
    装置の取り外しが自由なので、食事後の歯磨きが治療前と同様に普段通りにすることができます。 そのためワイヤー矯正中の歯磨きと違い隅々まで磨けるので虫歯が発生しにくくなります。
  • 自分で取り外しできる
    マルチブラケット装置はご自身で取り外せませんが、マウスピース型矯正装置は簡単に外して再び装着することができます。食事のときに食べ物が装置に引っかかるわずらわしさがなく、歯磨きのときも磨きやすいのでお口の中を清潔に保てます。
  • 通院回数が少ない
    ワイヤーを使った一般的な矯正治療では、ワイヤーを調整するために通院していただく必要があります。マウスピース型矯正装置は複数枚のアライナーをお渡ししてご自身で取り替えるので、通院の回数が少なくなります。
    通院回数は2~4ヵ月に1回です。

デメリット

  • 自己管理が必要
    マウスピース型矯正装置は取り外せるというメリットがある一方、つい長い時間外してしまうと計画どおりに歯が動きません。食事や歯磨きのとき以外は基本的に装着する必要があるため、責任をもって指示されたとおりにつけなければなりません。
  • 治療できない症例がある
    歯並びやお口の中の状態などによっては、マルチブラケット装置でなければ治療できないケースがあります。マウスピース型矯正装置だけでの治療が難しい場合は、マルチブラケット装置などを補助的に併用するという方法もあります。
  • 歯を削る場合がある
    歯を動かすためのスペースをつくるため、歯と歯の間を削ることがあります。健康を損なうほど削ることは基本的にありませんが、歯列のスペースを確保するのが難しい場合は抜歯をともなう矯正治療をした方がよいこともあります。
  • 治療中に顎が痛くなるケースもある
    今までなかったマウスピースを装着する生活になるため噛み合わせが多少変わる影響から痛みを生じることがあります。治療を進めていく中で緩和されていきますが、どうしても変わらないようでしたら担当医師までご相談ください。
  • 抜歯矯正には不向き
    マウスピースで歯を動かすシステムなので抜歯をした場合、その抜けたスペースに両側の歯が倒れこんでしまうことにより歯が綺麗に並びにくくなってしまいます。

矯正歯科治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
  • ・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生えそろったあとに行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
  • ・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
  • ・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さまのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
  • ・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
  • ・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
  • ・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
  • ・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • ・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
  • ・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
  • ・矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • ・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
  • ・装置を外したあと、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • ・装置を外したあと、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
  • ・顎の成長発育により、噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • ・治療後に親知らずが生えて、歯列に凹凸が生じる可能性があります。
  • ・加齢や歯周病などにより歯を支える骨が痩せると、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。その場合、再治療が必要になることがあります。
  • ・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療は、機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
  • ・ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
  • ・症状によっては、マウスピース型矯正装置で治療できないことがあります。
  • ・お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
  • ・装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
  • ・治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
  • ・食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
  • ・治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
  • ・お口の状態によっては、マウスピース型矯正装置に加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
  • ・治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
  • ・薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。

薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について

当院でご提供している「マウスピース型矯正装置(インビザライン)」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。

  • ○未承認医療機器に該当
    薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2023年3月15日最終確認)。
  • ○入手経路等
    インビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。
  • ○国内の承認医療機器等の有無
    国内では、インビザラインと同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2023年3月15日最終確認)。
  • ○諸外国における安全性等にかかわる情報
    現在世界100カ国以上で提供され、これまでに1,400万人を超える患者さまが治療を受けられています(2022年9月時点)。情報が不足しているため、ここではインビザラインの諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
    なお、日本では完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
  • ※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。

歯科用CTを用いた検査にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・治療内容によっては保険診療となることもありますが、基本的には自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・検査中はできるだけ顎を動かさないようにする必要があります。
  • ・人体に影響しない程度(医科用CTの1/10程度)の、ごくわずかな被ばくがあります。
  • ・ペースメーカーを使われている方、体内に取り外せない金属類がある方、妊娠中または妊娠の可能性のある方は検査を受けられないことがあります。

3D口腔内スキャナー(iTero)を用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用

  • ・薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医療機器であり、マウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療を行なう工程で使用する機器となります。
  • ・3D口腔内スキャナー(iTero)を使用して行なうマウスピース型矯正装置(インビザライン)による治療は、自費診療(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・印象剤を使用した従来の印象採得に比べ、印象採得時の不快感は大幅に軽減されますが、お口の中にスキャナーが入るため、ごくまれに多少の不快感を覚えることがあります。

3Dシミュレーションソフトウェア(クリンチェック)を用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用

薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医療機器であり、マウスピース型装置(インビザライン)による治療を行なう工程で使う装置となります。

  • ・3Dシミュレーションソフトウェア(クリンチェック)を使って行なうマウスピース型装置(インビザライン)による治療は、機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
  • ・どの矯正医が担当しても同じ治療結果が得られるというわけではなく、必ずしもシミュレーションどおりに治療が進むというわけではありません。
  • ・あくまでシミュレーションなので、実際には難しい歯の移動が組み込まれていると、歯が骨からはみ出して歯肉が下がってしまうなどの可能性があります。